2015年 03月 06日
大東建託コンペ見学の感想 |
だいぶ今更だけど大東建託コンペ見学の感想。
「40年後の未来の賃貸住宅」というテーマのコンペの二次審査を見学した。
1)借主を表現者とし、広告空間としての建築を素朴に考えた案。→広告案
2)賃貸住宅を空中権の問題と既存建築に寄生する共有空間としてのEVによる(ある程度)可変的な住空間の提案。→EV案
3)「斜めに繋がる道」という観点で移動空間を再定義し、それと連動する建築・住居空間を提案した案。→道案
4)賃貸住宅をタイムシェアリングの概念で捉え直すことで、空間・使い方的に賃貸住宅における公共空間としての可能性を問うた案。→超賃貸住宅案
5)人口減社会における空家問題を念頭に、趣味をベースとしたまとまった区画を作ることで分散した空き家を集約し、それを公共空間として街の中に点在させる案。→ムラ案
6)3Dプリンター技術の発展をベースとして、テータベースとしての空間と、住まい手による可変的な空間としての賃貸住宅を提示した案。→3Dプリンター案
の6案が二次審査に進んでいた。自分の事前予想としては、(3)道案と(6)3Dプリンター案とが上位にくると見ていた。
結果としては、(4)超賃貸住宅案が最優秀に。(3)道案と(6)3Dプリンター案が優秀賞となった。
⑷超賃貸住宅案については、自分的にははじめに見たボードのイメージからは魅力を感じられなかったが、プレゼンを聞いて内容が伝わっていく案だった。結果は審査員満場一致の最優秀。
感想。
審査員の期待を二次審査で超えてくる案がほぼなかったため全方位的に優秀な超賃貸案が最優秀。
しかも期待を超えるという意味でも、ほぼ超賃貸案のみが達成していたので、順当な結果だったといえるのでは。
太田長柄のムラ案に関してはは案の批評性を大きく評価されていた為、審査中の受け答え次第では最優秀あり得たのではないか的な話。
二次審査方式では、まず審査員の期待に答える。もっと上手くやるとすると、良い意味で裏切ることが勝負の鍵なんだと改めて感じた。
自分の案に対する自己批評と再構成。
by ochaumai526
| 2015-03-06 12:38